メインコンテンツへスキップ

時系列一覧表の作り方 — 民事訴訟の事実経過整理からAIでの下書き作成まで

民事訴訟で争点整理・尋問準備に使う時系列一覧表の作り方を解説します。基本は日付・出来事・根拠証拠の3列。メモ・日記・メール・証拠からAIが時系列事実関係表の下書きを作成する流れまで。

実機能あり 公開 文: 片山敦樹(株式会社AstarWorks 代表)

入力メモ・日記・メール・証拠の日付

出力時系列事実関係表(日付・出来事・証拠番号)

時系列一覧表(事実経過一覧表)は、事件に関係する出来事を日付順に並べ、各行に根拠となる証拠を対応させた表です。基本の形は「日付・出来事・根拠証拠」の3列。民事訴訟の実務では、争点の整理、尋問の準備、裁判所への事案の説明のために作られます。作り方そのものは単純ですが、証拠が増えるたびに組み替えが必要になるため、事件が動いている間ずっと手のかかる書類でもあります。

何のために作るか

理由は大きく3つあります。

  • 争点の整理。双方の主張を同じ時間軸の上に置くと、言い分が食い違っている日付と出来事がはっきりします。
  • 尋問の準備。証言の内容を客観的な証拠の日付と突き合わせるには、事実経過が頭に入っている必要があります。一覧表はその土台です。
  • 裁判所への説明。別居や送金が何年にもわたる事件では、文章で書くより表で示すほうが伝わります。

手で作るときの手順

  1. 資料から日付の分かる事実を拾う。相談メモ、依頼者の日記、メールのやり取り、各証拠の作成日付が主な出どころです。
  2. 拾った事実を日付順に並べる。
  3. 各行に、その事実の根拠となる証拠の号証番号を書き入れる。
  4. 争点に関係する行が分かるように印をつける。

行のイメージはこうです。「2023年4月10日|相手方が自宅を出る|甲12」。この粒度の行を、事件の始まりから現在まで積み上げていきます。離婚事件なら同居中の出来事から別居・調停申立てまで、貸金なら契約から各回の弁済まで、対象期間が長いほど行数は増えます。

途中で崩れる理由

問題は、この表が一度では完成しないことです。証拠は事件の進行に合わせて増えます。新しい証拠が出るたびに行を挿入し、証拠番号の対応を直し、並び順を確かめる。弁護士と事務員で分担すれば、今度はどれが最新版か分からなくなります。私たちのヒアリングでも「案件全体の時系列を把握するツールが存在しない」という声を繰り返し聞きます。表計算ソフトで作れはするけれど、維持する仕組みがない、というのが現場の実情です。

拾い出しと並べ替えをAIが引き受けます

Astarでは、メモ・日記・メール・証拠を読み込ませると、AIが日付・出来事・証拠番号を構造化し、時系列事実関係表の下書きを作ります。資料の山から日付のある事実を拾い、並べ、証拠番号を対応させる——手順のうち機械的な部分を、AIが先に済ませるかたちです。資料が後から増えたときは、追加分も含めて読み込ませれば、全体を構造化し直した表が出せます。

下書きまでがAI、評価は先生

出てくるのはあくまで下書きです。どの事実が争点に効くか、どの行を主張の組み立てに使うかの評価は、先生の仕事として残します。AIが引き受けるのは、拾う・並べる・対応させるの部分です。この時系列事実関係表の作成は、実機能があります。

よくある質問

どんな資料から時系列を拾えますか。

相談メモ、依頼者の日記、メール、各証拠の日付が対象です。まとめて読み込ませると、AIが日付・出来事・証拠番号を構造化して一覧にします。

事件の途中で証拠が増えた場合はどうなりますか。

追加の資料も含めて読み込ませてください。全体を構造化し直した時系列事実関係表が出せます。行の挿入と対応の付け直しを手で繰り返す必要はありません。

できた一覧表をそのまま裁判所に提出できますか。

下書きとしてお使いください。事実の評価、争点との関係づけ、記載の最終確認は先生が行う前提の作りです。

依頼者の日記やメールを読み込ませて、情報の管理は大丈夫ですか。

お預かりする情報は暗号化して扱い、AIの学習には使用しません。契約時にはNDAを締結します。考え方の全体は https://astarworks.com/resources/security にまとめています。

関連するユースケース

お手元の資料で、実際に何が出てくるかをお見せできます。 初めての方はAI事務員とはもどうぞ。