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セキュリティ

Astarにおけるデータの取扱い

Astarをご利用いただく際に、どの情報が、どの事業者の設備で、どこで処理・保管されるかをまとめています。最終更新:2026年8月24日

1. どこで何を処理しているか

機能事業者・サービス処理・保管の場所
アプリケーション本体Google Cloud Run東京
事件情報のデータベースGoogle Cloud SQL for PostgreSQL東京
書類・添付ファイルの保管Cloudflare R2アジア太平洋
OCR・書式変換当社が運用するサーバ(Google Cloud Run)東京
画像・手書き書類の読み取りGoogle Cloud(Vertex AI)東京
検索用のベクトル生成Google Cloud(Vertex AI)東京
利用者の認証Auth0(Okta)東京
書類のAI分析・AIチャット第2項のとおり米国
音声の文字起こしElevenLabs米国

事件情報そのものの保管と、利用者の認証、画像の読み取りは日本国内です。文章を扱うAIの処理は米国で行われます。

Cloudflare R2 について申し添えます。当社はアジア太平洋を指定していますが、Cloudflareのこの指定は保存先の地域を示すものであり、日本国内であることを保証するものではありません。

2. 文章を扱うAIの処理

書類のAI分析とAIチャットは、処理の重さに応じて次の3つの経路のいずれかを通ります。いずれも米国です。

経路用途事業者モデル
経路1短い応答・簡易な処理OpenAIgpt-5.6-luna
経路2標準(大半の処理がここ)OpenRouter が振り分けた米国の事業者deepseek-v4-flash
経路3重い処理OpenRouter を経由し Microsoft Azuregpt-5.6-sol

3. 送った情報が保存されないこと、学習に使われないこと

最も重要な点ですので、詳しくご説明します。

経路1・3について

OpenAI および Microsoft は、API経由で受け取ったデータをモデルの学習に使用しない旨を規約に定めています。

経路2について

経路2は OpenRouter という振り分けサービスを経由します。当社は、リクエストを送るたびに次の2つの条件を指定しています。

zdr: true
ゼロデータ保持

処理が終わった時点でデータを一切保持しない事業者にのみ送る

data_collection: deny
データ収集の拒否

データを保存する、または学習に使う可能性のある事業者を除外する

この2つを満たさない事業者には、そもそも送信されません。 条件を満たす事業者が見つからなければ、処理は失敗して止まります。条件を緩めて送ることはありません。

同じ設定を、当社のOpenRouter組織アカウント側でも既定にしています。リクエストごとの指定と、アカウント全体の設定の、二重でかけています。

さらに、送信先の事業者を米国の事業者のみに限定しています。中国その他の国の事業者へ振り分けられることはありません。

使用するモデルも、当社が検証したものだけに限定しています。任意のモデルへ流れる経路はありません。

4. 経路2で使うモデルについて

経路2で使う deepseek-v4-flash は、中国の DeepSeek 社が開発し、その設計を公開しているモデルです。「中国」という言葉が出てきますので、何が中国と関係し、何が関係しないのかを分けてご説明します。

たとえで申し上げると

DeepSeek 社(中国)レシピを公開した=モデルの設計設計だけ米国の事業者自社の厨房でレシピを使って調理先生の事件情報=材料材料が渡るのは厨房だけ材料は渡りません厨房で起きること調理が終わると同時に材料は消えますレシピの改良には使いません(第3項の2つの指定)

AIのモデルは、料理のレシピにあたります。

DeepSeek 社は、このレシピを誰でも使える形で公開しました。公開されているのはレシピであって、厨房ではありません。

当社が使っているのは、米国の事業者が、自社の厨房で、そのレシピを使って調理している経路です。材料にあたる事件情報が渡るのは、調理を行う厨房、つまり米国の事業者の設備です。

レシピを書いた人と、実際に調理する厨房は別です。情報が渡るのは厨房の側であり、レシピを書いた DeepSeek 社には渡りません。

情報が通る道筋

段階場所何が起きるか
1先生の事務所書類や質問を入力します
2Astar(東京)暗号化された通信で受け取ります
3米国の事業者の設備ここで処理が行われます。処理が終わると同時に消え、モデルの改良にも使われません
4先生の画面結果が戻ります

DeepSeek 社(中国)は、この4つの段階のどこにも入りません。同社が公開したモデルの設計だけを、米国の事業者が自社の設備で動かしています。

経路2を使わない選択もできます

ご懸念がある場合、事務所ごとに、経路2を使わず経路1・3のみで運用する設定に変更できます。お申し付けください。

5. 他システムからの移行でAIに渡る情報

他の事件管理システムからAstarへ移行する際、項目の対応づけをAIが提案します。この処理では、移行元のデータの中身をそのままAIに送ることはしていません。渡るのは次の2つです。

列ごとの統計件数、空欄の割合、数値や日付の範囲、文字数、書式の型。列全体を集計した結果であり、個々のセルの値そのものは返らない実装にしています。件数が少なく、統計が特定の1件を指してしまう列については、範囲の統計も出力しません
限定された列の頻出値「事件種別」「担当者」のように、決まった選択肢が繰り返し現れる列に限り、よく出てくる値を渡します。氏名らしき列、認証情報の列、自由記述の列は自動的に除外され、値が処理の外に出ません

この頻出値は、当社側の作業ログにも保存しない実装にしています。

これは移行の解析工程についての説明です。書類のAI分析やAIチャットでは、書類の本文がそのまま送信されます。

6. 作業に携わる者

移行作業や設定の支援において、当社側で事件データにアクセスするのは、代表取締役 片山敦樹の1名のみです。他の役員・従業員が事件データを閲覧することはありません。

従事者を追加する必要が生じた場合は、事前に氏名と役割をご通知し、ご了解をいただいてからといたします。

当社の本番環境の運用権限も片山が保持しています。

7. 作業用PCへの一時保存と消去

他システムからの移行では、エクスポートファイル(Accessデータベースファイル、CSV等)を作業用PCへ一時的に保存します。移行結果の突き合わせのために、中間ファイルを作成することもあります。管理と消去は次のとおりです。

  • 保存先は担当者の作業用PCの暗号化された領域に限り、外部媒体(USBメモリ等)には保存しません
  • 事務所外への持ち出しが必要な場合は、事前に許可をいただきます
  • 作業用PCは離席時に施錠し、事務所内での画面の覗き見防止に留意します
  • 目的が終了した時点で速やかに消去し、作業終了時に一括して消去します
  • 消去の完了は、対象と方法を記載した書面でご報告します

8. 暗号化

通信すべてTLSで暗号化。データベースへの接続は暗号化された接続のみを許可し、暗号化のない接続は受け付けません
保存データGoogle Cloud および Cloudflare の標準暗号化(AES-256相当)により、保存時に自動的に暗号化されます
認証情報AES-256-GCM。事務所ごとに異なる識別子を暗号化の付加情報として使用しており、他の事務所の鍵では復号できません

9. アクセス制御と操作ログ

事務所ごとのデータ分離

各事務所のデータは、PostgreSQL の Row Level Security(行単位のアクセス制御)により、データベースの層で分離しています。アプリケーション側の実装ミスでは越えられない層に置いています。

ある事務所のデータが、別の事務所から参照・変更されることはありません。

事務所内の権限

役割ごとに、閲覧・編集できる範囲を設定できます。

操作ログ

AIの利用履歴(日時・利用者・経路・処理量)7年
レコードの変更履歴10年

AIの利用履歴は、事務所の管理画面からご確認いただけます。

10. バックアップ

データベース

  • 自動バックアップ:有効。毎日18時に取得
  • 世代数:7世代を保持
  • ポイントインタイムリカバリ:有効(トランザクションログを7日間保持)
  • 保存場所:データベース本体と同じ東京

書類・添付ファイル

Cloudflare R2 に保管しており、現時点でバケットのバージョニング設定は行っていません。OCRの出力等を保管する Google Cloud Storage(東京)はバージョニングを有効にしており、古い版は3世代を超えた時点または90日経過時点で削除されます。

11. 米国の制度について当社が把握している事項

  • 米国には連邦レベルの包括的な個人情報保護法がなく、州法および分野別の法律によって規律されています
  • 米国CLOUD Actにより、米国の法執行機関が米国事業者にデータの開示を求めうる制度があります。各社は、開示には法的手続を要すること、法的根拠のない要求には異議を申し立てる方針を公表しています
  • 日本は現時点で、CLOUD Actに基づく行政協定を米国と締結していません
  • 第3項のとおり、AIの処理を行う事業者側にデータが保存されません

法令上どのように整理されるかは、各事務所のご判断によります。当社は事実と根拠資料をお示しします。

12. 各事業者が公表している認証等

事業者処理地域保存・学習公表されている認証等
Google Cloud東京(一部モデルはグローバル)モデルの学習に使用しないISO/IEC 27001、SOC 2、ISMAP登録
OpenAI米国API経由のデータをモデルの学習に使用しないISO/IEC 27001、SOC 2
Microsoft(Azure)米国API経由のデータをモデルの学習に使用しないISO/IEC 27001、SOC 2、ISMAP登録
OpenRouter 経由の各事業者米国ゼロデータ保持の事業者のみ(第3項の指定による)各社の公表内容を当社で確認
ElevenLabs米国音声データをモデルの学習に使用しないSOC 2
Cloudflareアジア太平洋保管のみ。内容の利用は行わないISO/IEC 27001、SOC 2
Auth0(Okta)東京認証のみISO/IEC 27001、SOC 2、ISMAP登録

各社の公表資料の所在は、ご要望に応じて一覧にしてお渡しします。

13. 変更があった場合

利用する事業者、処理地域、取扱いの内容に重要な変更が生じる場合は、あらかじめご契約先の事務所にご通知します。

年1回、上記の内容に変更がないかを確認したうえでご報告します。

14. サービスを比べる際の観点

クラウドサービスやAIサービスを検討される際、どのサービスについても次の5点を確認すると比較できます。

1送ったデータが、事業者側に保存されるか本ページ 第3項
2送ったデータが、モデルの学習に使われるか本ページ 第3項
3どの国で処理されるか本ページ 第1項・第2項
4処理する事業者の名前が固定されているか本ページ 第2項・第12項
5利用の記録が残り、後から確認できるか本ページ 第9項

Astarについての回答は、本ページの各項に記載しています。他のサービスをご検討の際にも、同じ5点でご確認いただけます。

ご不明な点やご確認になりたい点がありましたら、 contact@astarworks.com までお気軽にお申し付けください。